日時:9月30日(土) 13時~17時
場所:喫茶室ルノアール 中野北口店
題:雨果つ 「8月中旬に『今日の未言(診断メーカー)』に『未言歌会』で診断した結果」を詠題にしました。
参加方法:参加募集は締め切りました
懇談会:歌会の後には懇談会を行いました。
時間:18時頃開始予定
お店:南欧酒場Chiaro(予定)
Q:なんで歌会を中野でやるの? A:中野のおいしいイタリアンに主催者が行きたいからです。
こちらは、歌会の中で「雨果つ」について参加者で語り、分かってきた特徴です。
*未言について*
・2行程しかない辞書的な意味しかない「未言」を短歌で表現するのは、たいへん。普段、分からない言葉は辞書の例文や既にある作品から「輪郭」を探るけど、「未言」は私たちがその例文・例作を作る立場にあるのだと感じた。
・「未言」は一つの言葉にたくさんの情報が詰まっている。「未言」に情報がある分、より短歌にたくさんのことを詰め込められるし、逆に短歌の中に使う言葉が「未言」と重複したりもする。
*雨果つについて*
・「雨果つ」は、雨上がりの雲がもう雨を降らさないだろうなというくらいになっている。カラッとした天気に快復している。
・「雨果つ」は「雨が止む」「雨が上がる」と互換性がある未言。
・「雨果つ」は、英語でいうと「Stop」ではなく「End」
・「雨果つ」は雨の降っている時と止んだ時のギャップが大きい。そこが好きという声も。
・「雨果つ」には、空、雲、雨の状態が情報として詰まっている。そのため、動詞のままでしか使えないと言った人が多く、連体形で修飾語として使ったのは一人しかいなかった。
・「雨果つ」を連体形の修飾で使うと、「朝、昼、夜などの時間帯」しか考えられないとの声があった。歌会では「青」を修飾して使った人がいた。
・「雨果つ」の景色には、晴れた空の青、雨上がりの夕焼けの独特な赤が想起される。特に「赤」は、俄雨や驟雨、台風などの急激な天気の変化をイメージさせる「雨果つ」特有なもので、単純な「雨上がり」ではなかなか出て来ない。
・「雨果つ」は、「果つ」の部分が中学生高校生は使わない堅さがあるので、自然と文語体、古語体の歌となりやすい。でも、現代語でもうまく使うと光る。
・「雨果つ」は、未言を知らない人にも、意味を間違えられずに伝わる未言。他の歌会でも使いやすそう。